賃貸物件がない田舎での住居の探し方

photoAC:はむぱんさん

「田舎で子育てをしたい」
「自然に囲まれて暮らしたい」
そんな想いを抱いて、
田舎暮らしを検討してみたものの──

「賃貸物件がまったく見つからない…!」
そんな悩みはありませんか?

田舎での暮らしに興味はあるけれど、家をどう見つければいいかわからず、一歩を踏み出せない方も多いと思います。

この記事では、私たちが田舎で実際に家を探すために、複数の自治体・不動産・移住アドバイザーなどから直接聴いて得たリアルな情報を元に
「賃貸物件がない田舎で、住居を見つけるための具体的な方法」を、ご紹介します。

賃貸情報が出ていない理由とは?

田舎の人は「よくわからない他人に家を貸すこと」に対して、抵抗感を強く持っている人が実際に多いのが現状です。

なので、もう誰も住んでいない家でも手放さず空き家のままになっていたり、物置として利用している人が多くいます。

そのため、田舎の空き家は、「そもそも貸すつもりがないけど、いい人がいたら貸してもいい」という考えの人が多いのが印象的でした。

みかん
みかん

私たちも田舎生活に憧れて、まずは「気になる市町村名+空き家」とかでネット検索してみたけど、選べるほど物件情報が出てこなかった…

余りにも住まいに関する情報が乏しかった為、いくつかの行政機関や移住アドバイザーなどに連絡を取って訪問してきました。

住まいに関する情報を現地で直接伺ってみると、不動産を通さず、近所のつながりで売買したり、貸し出している家が多いという事実‼

その理由が、家族同然のお付き合いをしてきた、隣人が困るようなことをしたくはないという配慮からだそうです。

レモン
レモン

だからこそ‼賃貸がない田舎で家を探すためには、いかに「人づて」という信頼の繋がりから“出回っていない物件情報”を得れるかがポイントなのだと感じました。

どうやって物件情報を得るのか?

地方自治体の「空き家バンク」を活用

そもそも「空き家バンク」という制度は、行政や地域団体が「使われていない家」を移住者に向けて紹介してくれる仕組みです。

物件について問い合わせた後、具体的な交渉や契約は、原則として所有者と希望者間で行われます。場合によっては、不動産会社が媒介や仲介する場合もあります。

メリットは、無料で利用でき、気になる市町村の物件情報を効率的に集められます!

デメリットとしては、登録情報の公開に時間がかかる場合があるため、問い合わせのタイミングが遅れると良い物件は先を越されることもあります。

みかん
みかん

余談ですが、私たちも「人づて」で個人所有者から物件紹介してもらえたことがあります。
賃貸・売買どちらでも可能でしたが、希望条件に合わなかった為、実際の契約には至りませんでした。ですがその後、「空き家バンク」に掲載されるやいなや、すぐに買い手が現れ、購入されていました。

👉 問い合わせる際は「移住希望で長期的に住みたい」「DIY可能物件を探している」など、希望を具体的に伝えるとマッチしやすくなります。


各市町村の「移住定住」窓口に相談

地域によっては「移住サポート窓口」が設けられています。

たとえば、役場の移住担当が空き家所有者との仲介を行い、通常では出会えない家に出会えることも。不動産屋が扱っていない家でも、役場を通せば借りられることもあるのです。

住まい探し以外にも、仕事・子育て環境・支援制度まで相談可能だったり、住宅支援金や改修補助金などが用意されていることもあります。

👉 役所の移住相談窓口を訪ねたり、電話・メールで「空き家バンクに掲載されていない空き家もありますか?」と聞くのがおすすめ。


地元の不動産会社を回る(複数!)

物件を売りたい、貸したいと思っている側の視点で考えてみると「地元の不動産に話を持っていく」というのも大きなポイント。だからこそ、地元の不動産会社を回ってみるのもお勧めです。

実際の契約などでのトラブルを避けるために、法律などにも詳しい、その道のプロにお願いしたいと考えるのは大堂パターンかもしれません。

その結果、大手ポータルサイトに載っていない物件を扱っているケースもあります。だからこそ、手間はかかりますが、実際に現地の店舗へ行って話すのが重要であったりもします。

👉 気になる田舎が遠すぎて中々、足を運べないときは電話で「ネットに掲載していない空き家はありますか?」とストレートに聞くのも効果的です。


地元の人・集落に“直接聞いてみる”

これは特に有効です!実際に地域を訪れて、地元の人に「このあたりで空き家を探していて……」と声をかけてみると、驚くほど情報が得られることも。

レモン
レモン

かく言う私たちも、景色に一目惚れをして、たまたま声をかけた地域の方を通して家を貸してもらえることができました。

「田舎での家探しは人探し」とも言われるほど、地元のネットワークは強力です。

そして以外と、田舎の人ほど防犯意識が高く、知らない車が走っていたり、知らない人が地域を歩いていると、よ~く観察されています。
あえて声をかけてくる人もいるくらいです。

なので警戒心を解いてもらう為に、こちらから話しかけてみるのも効果的かもしれません。

👉 各役所では、地域のお祭りやイベントの発信をしていたりするので、その際に参加して話をしてみるのもお勧めです!


田舎で空き家を探す際のまとめ

方法特徴
① 空き家バンクまず最初にチェック!掲載数は少なめなので他と併用
② 移住窓口支援制度や非公開情報を得られる可能性あり
③ 地元不動産小さな会社ほど掘り出し物があるかも
④ 地元の人に聞く最も効果的。信頼がカギ。実際に訪れるのがベスト

この記事を参考に、
一歩踏み出して地元の人とつながってみれば、意外なチャンスが広がっているかもしれません。

「田舎暮らしを始めたいけど家が見つからない…」と悩んでいる方は、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください‼